コールサックシリーズ

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董振華 聞き手・編著
『語りたい龍太 伝えたい龍太—20人の証言』
失われた「龍太的なもの」
それを探る20人の証言。
(長谷川櫂:帯文より)

解説:鈴木比佐雄
A5判/496頁/上製本 ISBN978-4-86435-615-2 C0095
定価:2,750円(税込)

董振華 聞き手・編著『語りたい龍太 伝えたい龍太—20人の証言』

発売:2024年7月5日



目次



まえがき 董振華

第1章 黒田杏子
「第十三回 俳句の里境川 飯田龍太を語る会」/演題「山廬三代の恵み」(抜粋)

黒田杏子の龍太20句選/黒田杏子略年譜

第2章 井口時男
リハビリ中に俳句を作り始めた/龍太については初心者/今まで飯田龍太を読まなかった理由/偉大な父親と優秀な息子/高浜年尾と飯田龍太/蛇笏は戦前の人、龍太は戦後の人/龍太が戦後の人であるもう一つの意味/歳時記に土着の季語を載せよう/俳句も詩である/空を見上げる句が多い/龍太は二十世紀の俳人である/話題になった龍太の句/龍太に学ぶこと

井口時男の龍太20句選/井口時男略年譜

第3章 宇多喜代子
蛇笏の俳句が好きでした/龍太との出会い/NHK講座の教師を務める/龍太と桂信子の対談/切れ味と気迫/心に残る声調/芭蕉の「ぬくみ」/「ゆるがない」蛇笏/山廬で龍太と再会/「草苑」の終刊を巡って/龍太を悼む―鋭くも慈愛に満ちて/二人の先人に導かれて/露と霧/龍太が後世に残したもの

宇多喜代子の龍太20句選/宇多喜代子略年譜

第4章 坂口昌弘
龍太に関心を持ったきっかけ/龍太俳句の特徴/死を暗示させた俳句/詩は無名がいい/命への思い―万物斉同の心/龍太の名句/様々な随筆に見る龍太の俳句観/龍太から学んだこと/龍太への評価は簡単に結論を付けないこと

坂口昌弘の龍太20句選/坂口昌弘略年譜

第5章 太田かほり
俳句との出会い/詠むより読む方に傾く/鈴木豊一氏との出会い/蛇笏俳句との出会い/龍太俳句の句集別鑑賞/制作順に編まれなかった訳―第一句集『百戸の谿』から/蛇笏の慟哭―第二句集『童瞳』から/稀有なる父子―第三句集『麓の人』から/死にたまふ母―第四句集『忘音』から/本物の二流として―第五句集『春の道』から/白梅と紅梅と―第六句集『山の木』から/茶漬けの味わい―第七句集『涼夜』から/蛇笏の山―第八句集『今昔』から/子規・虚子への思い―第九句集『山の影』から/颯爽とした風姿―第十句集『遅速』から/名言の数々/随筆・随想の名手/名伯楽として/自選の厳しさに学ぶ/山廬に集う人々

太田かほりの龍太20句選/太田かほり略年譜

第6章 宮坂静生
俳句を始める頃のこと/松本を訪れた龍太に出会う/「飯田龍太素描」を書く/虚空遊弋―鑑賞飯田龍太/龍太を悼む金子兜太の言葉に共感/『展望 現代の詩歌』における飯田龍太/地貌季語と問題提起/地貌の人―飯田龍太/「一月の川」の句と龍太の生死観

宮坂静生の龍太20句選/宮坂静生略年譜

第7章 髙柳克弘
俳句を始める経緯/飯田龍太のイメージ/句の鑑賞を通して龍太に学ぶ/龍太作品の色々な作風/龍太俳句の鑑賞法について/言葉こそ感銘の源/龍太の「山廬」と芭蕉の「古池」/龍太が後世に残したもの

髙柳克弘の龍太20句選/髙柳克弘略年譜

第8章 若井新一
充実した人生を送るために俳句を始めました/角川俳句賞の応募/龍太との二度の出会い/龍太の散文や至言に魅了された/龍太至言の効用/龍太と農業の俳句/龍太と澄雄/「澄雄の句について」龍太のことば/「龍太の句について」森澄雄のことば/龍太俳句から学んだこと

若井新一の龍太20句選/若井新一略年譜

第9章 筑紫磐井
「龍太との二つの出会い」/『飯田龍太の彼方へ』を執筆するきっかけ/飯田龍太を取り上げた理由/「一月の川」の句の分析―句末の「―の中」/「一月の川」の句の分析―句末の「―のこゑ」/「一月の川」の句の分析―句頭の「一月の―」/「一月の川」の句の分析―龍太俳句の「リフレイン」/龍太俳句の類型化が生み出す効果/『飯田龍太の彼方へ』は俳人協会評論新人賞を受賞/龍太と兜太/龍太と登四郎/前衛俳句と心象俳句/三協会統合論

筑紫磐井の龍太20句選/筑紫磐井略年譜

第10章 星野高士
俳句の環境の中に生まれた/飯田龍太のイメージ/「雲母」人との関り/「山廬」訪問/蛇笏と龍太の虚子に対する距離感の相違/「雲母」の終刊と他の俳誌との対比―「諷詠」、「玉藻」、「ホトトギス」―世襲のものと一代限りのもの/俳句の写実と写生―蛇笏の句、虚子の句/飯田龍太の俳句/写生俳句の表と裏/龍太が後世に残したもの

星野高士の龍太20句選/星野高士略年譜

第11章 横澤放川
俳句を始めた経緯/「萬緑」に入会/俳句にのめり込むもう一つの理由/龍太を知ったきっかけ/「山廬」を訪ねて/斎藤玄と飯田龍太/近藤潤一と友岡子郷の龍太論/母親を詠んだ龍太の俳句/龍太と兜太/龍太が後世に残したもの

横澤放川男の龍太20句選/横澤放川略年譜

第12章 橋本榮治
俳句を始めた経緯/龍太の俳句に惹かれる/一度だけ遠くから/同じ山国育ちの龍太と兜太/龍太俳句の魅力/「雲母」の終刊/終刊後の龍太の発言/山廬とのかかわり

橋本榮治の龍太20句選/橋本榮治略年譜

第13章 廣瀬悦哉
山廬との出会い/龍太先生との出会い/俳句との関り/龍太俳句の魅力 自然に魅惑される/悠久なものへの希求/意思と覚悟/『童眸』における新しい傾向/『麓の人』の多様性/『忘音』から『遅速』、「雲母」終刊へ/開かれた龍太・リベラルアーツ

廣瀬悦哉の龍太20句選/廣瀬悦哉略年譜

第14章 清水青風
俳句との出会い/幾度「山廬」を訪れた/東海雲母の会/「雲母」誌を振り返って/「雲母」誌友の言葉/龍太先生に会う回数が限られた/「雲母」の終刊と自己作品発表の場/龍太先生と高山を訪れた/龍太俳句から学んだこと/社会性と前衛の影響を受けた龍太作品/弟子それぞれの「龍太論」/忘れられない龍太の言葉

清水青風の龍太20句選/清水青風略年譜

第15章 保坂敏子
飯田龍太との出会い/飯田龍太との思い出/様々な句会の思い出/福田甲子雄の逝去と宇多喜代子の来訪/結社誌について/龍太俳句の特徴/龍太選の広さと深さ/龍太の句風に影響を受けたかどうか/龍太生誕百年記念―俳誌 「今」三〇号寄稿文

保坂敏子の龍太20句選/保坂敏子略年譜

第16章 瀧澤和治
俳句を始めるきっかけ/龍太に惹かれて/山廬訪問/私が句会に出なかった理由/句集の出版/龍太の俳句について/龍太俳句の魅力/飯田龍太の魅力/龍太に学ぶべきもの

瀧澤和治の龍太20句選/瀧澤和治略年譜

第17章 舘野 豊
俳句を始める経緯/飯田龍太に興味を持つきっかけ/「雲母」との出会い/龍太の時代別作品の鑑賞及び評価/龍太が後世に残したもの

舘野豊の龍太20句選/舘野豊略年譜

第18章 井上康明
龍太に師事し「雲母」に入会/「雲母」の句会と龍太の魅力/龍太とのエピソード/龍太が「雲母」を継承して/龍太の各時代の俳句/文学領域から見る飯田龍太/龍太が後世に残したもの/龍太から学んだこと

井上康明の龍太20句選/井上康明略年譜

第19章 飯田秀實
「人温」の飯田蛇笏/学友に選を依頼された龍太/武治の子として俳句を始める/『百戸の谿』から戦後の俳壇へ/『雲母』の編集に携わる/「雲母」の主宰を継承する/選は作句者との「一対一」の勝負/龍太と井伏鱒二との交誼/文筆家としての龍太/「雲母」終刊前後の龍太の決断/俳人から普段着の龍太に/山廬文化振興会の創設/山廬の未来図

飯田秀實の龍太20句選/飯田秀實略年譜

第20章 長谷川櫂
「〈一月の川一月の谷の中〉は何故すばらしいのか」《第八回飯田蛇笏・飯田龍太文学碑碑前祭での講演》
一 俳句は人柄を映し出す/二 戦後最高峰の句/三 単純明快の極み/四 幽玄の世界に通じる/五 普通の世界にいる/六 俳句は日本語の軒先を借りている/七 普通の人として生きる

長谷川櫂の龍太20句選/長谷川櫂略年譜


  監修者の一人として 橋本榮治
  語る魅力 井上康明
  飯田龍太主要著作目録[筑紫磐井編]
  あとがき 董振華




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